コロナ禍のライブハウス運営、飲食店運営で思うこと(2021/1/16)

2度目の緊急事態宣言が発令されて、うちが運営しているライブハウス、飲食店は全て20時までの時短営業、NEPOに至っては土日以外全て閉じています。

今のこの状況は本当に難しい問題で、究極に言うと「ライブハウス文化を守る」ことと「感染者を出さない」、この相反する2つを選ぶならどちらかという難しい道徳の選択を突きつけられてる状態なんですよね。
うちはあれだけ感染対策をしてたのに感染者を出してしまいましたし、真剣にそれについて考えています。
いつかコロナに打ち勝ってまたライブハウスでギュウギュウになる状態が戻るまで1年か2年か分かりませんが、その時代が来た時に元気に笑って再開したいという思いはライブハウスの共通の願いだと思うんですよね。
ただ問題はそこまでただ耐えて資金が尽きるまで踏ん張るだけなのか、それとも新しい何かを始めるのか。
自分は「新しい何かを始めつつライブハウスを存続」を選んでますが、それまでライブハウス業はずっと赤字が続いていっても資金が持つのか。
それとも一旦店をたたんでから再オープン?それは初期費用の何千万円を考えるとちょっと無理なんですよね。

自分はライブハウスや飲食店に全額補償しろとは言いません。
個人的な考えですが、【新事業をスタートさせつつお店を維持するための助成金】をもうちょっと有効な条件で出してほしいです。
ただ闇雲に赤字のライブハウスや飲食店を持続化させるだけの助成金じゃなくていいかなと。(個人的な意見なので反論あるかもですがご容赦ください。)

新業態への転換に2/3、3/4くらい補助するという助成金もありますが、ここまで既に撮影機材や換気対策に大金をはたいて、さらにこれからライブハウスの赤字を毎月払ったままでさらに初期投資をいっぱいかけて新たな事業を始めるというのはかなり難しいんですよね。
そうするとライブハウスは閉めるしかないって選択肢しかなくなっちゃうので。

もしくはこれは言葉にすることすら迷うのですが、「一度営業をやめて数年後に再度お店を立ち上げる時に支援する助成金」。
最終手段はせめてこれなのかな。
ライブハウスも飲食店もお金だけでなくかけがえのない思いを込めて作ったからどうにか避けたいけど、何度も何度も補償しても結局赤字続きで閉店、倒産するしかないような状況になるくらいならそうした方がよほど未来志向で前向きとも言える政策かもしれないなと正直思っています。
音楽好き、ライブハウス好きの方にこそ反対だという意見が多いかもしれませんが、決してこんなこと言いたくない立場である自分が敢えて言っているという気持ちもご理解いただけたらと。。

まあとにかく今は泣き言を言うだけじゃ何も始まらないので、自分のところは「新しい何かを始めつつライブハウスも飲食店も存続していくこと」をできる限り工夫してがんばってみようと思っています。

とは言え、うちよりもっと規模の大きいライブハウスはそれもできない厳しさがあるかもしれませんね。。

できれば全てのライブハウスが生き残って、いつか来るコロナに打ち勝った後の世界にみんなで笑顔で戻りたいものですね。

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